モルモットにおすすめの牧草！種類と違いを徹底解説【2024】

大切な家族（モルモット）の健康のため、最適な牧草を選びたいですよね。

牧草に種類や違いはあるのでしょうか？

選び方も知りたいですよね。

この記事では、モルモットに適した牧草の種類や違い、選び方のポイントについて徹底解説していきます。

モルモットの主食は牧草！その重要性

モルモットを飼育する上で最も大切なのは、適切な食事管理です。

その中心となるのが牧草です。

なぜ牧草がそれほど重要なのでしょうか？

詳しく見ていきましょう。

草食動物の基本的な食事

モルモットは完全な草食動物です。

彼らの消化器系は、植物性の食べ物を効率よく処理するように進化してきました。

野生のモルモットは、一日中草を食べ続けることで必要な栄養を摂取します。

この習性は、飼育下のモルモットにも受け継がれているのです。

• 消化器系が植物性食品に適応
• 一日中草を食べ続ける習性
• 飼育下でも野生の食習慣が重要

牧草は、モルモットの自然な食事パターンに最も近い食べ物です。

そのため、飼育下のモルモットにとっても、牧草を主食とすることが非常に重要となります。

健康維持に欠かせない理由

牧草には、モルモットの健康維持に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。

特に重要なのが以下の要素です。

• 食物繊維：消化器系の健康を保ち、便秘を予防
• ビタミンC：モルモットは体内で合成できないため、食事からの摂取が必要
• ミネラル：骨や歯の健康維持に重要

さらに、牧草を食べることで歯が自然に削られ、歯の伸びすぎを防ぐ効果もあります。

これは、モルモットの歯が一生伸び続けるという特性に対応する重要な役割を果たしています。

野生の食生活との関連性

飼育下のモルモットに牧草を与えることは、野生での食生活に近づける重要な方法です。

野生のモルモットは、主に以下のような植物を食べています。

• 草
• 野草の葉
• 木の皮
• 野生の果実（少量）

牧草は、これらの野生の食べ物に最も近い栄養を持っています。

飼育下のモルモットに牧草を与えることで、より自然な食生活を提供できるのです。

牧草の重要性が分かったところで、次はモルモットに牧草を与えることの具体的なメリットについて見ていきましょう。

モルモットに牧草をあげる3つのメリット

モルモットに牧草を与えることには、いくつかの大きなメリットがあります。

ここでは、その主な3つについて詳しく解説していきますね。

低カロリーで栄養たっぷり

牧草は、モルモットにとって理想的な食べ物です。

• 低カロリー：肥満のリスクを減らします
• 高繊維質：消化を助け、満腹感を与えます
• ビタミン・ミネラル：必要な栄養素をバランスよく含んでいます

これらの特徴により、モルモットは健康的な体重を維持しながら、必要な栄養を摂取することができるのです。

腸内環境を整える

牧草に含まれる豊富な食物繊維は、モルモットの腸内環境を整えるのに非常に重要です。

以下のような効果があります。

• 消化を促進：食べ物の消化と吸収を助けます
• 便秘の予防：適切な量の繊維質が腸の動きを活発にします
• 有益な腸内細菌の増加：健康的な腸内フローラの形成を促します

健康的な腸内環境は、モルモットの全体的な健康状態に大きく影響します。

さらに、免疫系の強化にもつながるのです。

歯の伸びすぎを防ぐ

モルモットの歯は一生伸び続けるという特徴があります。

牧草を食べることで、以下のような歯のケア効果があります。

• 自然な磨耗：牧草を噛むことで歯が自然に削られます
• 歯の健康維持：適度な磨耗は歯の健康に不可欠です
• 歯の問題予防：伸びすぎによる不正咬合などを防ぎます

牧草を十分に与えることで、モルモットの歯を健康に保ち、歯科的な問題を予防できるのです。

牧草のメリットが分かったところで、次はモルモットにおすすめの牧草の種類について詳しく見ていきましょう。

モルモットにおすすめの牧草4選

モルモットに与える牧草には様々な種類があり、モルモットの年齢や健康状態によって、適した牧草も変わってきます。

ここでは、モルモットにおすすめの牧草4種類について詳しく解説していきます。

チモシー

チモシーは、モルモットの主食として最も一般的で推奨される牧草です。

以下のような特徴があります。

• 低カロリー・低カルシウム：肥満や尿路結石のリスクを低減
• 高繊維質：消化器系の健康を維持
• 適度な硬さ：歯の健康維持に役立つ

チモシーは、ほとんどのモルモットに適していて、年齢を問わず与えることができます。

特に成熟したモルモットの主食として最適な選択肢といえます。

オーツヘイ

オーツヘイは、エン麦を乾燥させて作られる牧草です。

以下のような特徴があります。

• 柔らかい茎と葉：食べやすく、モルモットの嗜好性が高い
• 適度な栄養価：チモシーに近い栄養バランスを持つ
• やや高めの糖分：おやつとして与えるのに適している

オーツヘイは、チモシーを食べない個体や、歯の状態があまり良くないモルモットにも適しています。

ただし、糖分が比較的高いため、与える量には注意が必要です。

おやつとしての利用がおすすめです。

アルファルファ

アルファルファは、マメ科の植物から作られる栄養価の高い牧草です。

以下のような特徴があります。

• 高タンパク質・高カルシウム：成長期や妊娠・授乳中のモルモットに適している
• 豊富なビタミンとミネラル：特にビタミンAやカロチンを多く含む
• 高カロリー：栄養補給が必要な個体に適しているが、健康な成体には与えすぎに注意

アルファルファは、成長期の子モルモットや妊娠・授乳中の個体、病気回復期のモルモットに特におすすめです。

ただし、健康な成体に長期間与え続けると、肥満や尿路結石のリスクが高まる可能性があるので注意しましょう。

イタリアンライグラス

イタリアンライグラスは、日本の気候に適した牧草の一つです。

以下のような特徴があります。

• 細長く艶のある葉：食べやすく、モルモットの嗜好性が高い
• チモシーに近い栄養価：低カロリーで高繊維質
• わずかな甘み：食の細いモルモットでも食べやすい

イタリアンライグラスは、チモシーの代替として与えることができます。

特に、チモシーを食べない個体や、食欲不振のモルモットに試してみるのもよいでしょう。

次は、牧草の刈り取り時期による違いについて見ていきましょう。

これらの違いを理解することで、モルモットにより適した牧草を選ぶことができるようになります。

牧草の刈り取り時期による違い

牧草には、刈り取り時期によって1番刈り、2番刈り、3番刈りという区分があります。

それぞれ特徴が異なるため、モルモットの状態に合わせて選ぶことが大切です。

ここでは、各刈り取り時期の牧草の特徴と、どのようなモルモットに適しているかを解説しますね。

1番刈りの特徴と適性

1番刈りの牧草は、春から夏にかけて最初に刈り取られたものです。

• 太い茎と大きな穂：繊維質が豊富で、歯の健康維持に適している
• 高い栄養価：タンパク質や他の栄養素を豊富に含む
• 適度な硬さ：噛む時間が長くなり、満足感を与える

1番刈りの牧草は、健康な成体のモルモットに最適です。

歯の健康維持や消化器系の健康に役立ちます。

ただし、非常に若いモルモットや歯の弱い個体には少し硬すぎる場合があるので注意が必要です。

2番刈りの特徴と適性

2番刈りの牧草は、1番刈りの後に再成長したものを刈り取ったものです。

• 細い茎と柔らかい葉：1番刈りよりも食べやすい質感
• 適度な栄養価：1番刈りより栄養価はやや落ちるが、バランスは良好
• 高い嗜好性：柔らかさのため、モルモットが好んで食べる傾向がある

2番刈りの牧草は、若いモルモットや高齢のモルモット、歯の状態があまり良くない個体に適しています。

また、1番刈りを食べない個体にも試してみる価値があるでしょう。

3番刈りの特徴と適性

3番刈りの牧草は、2番刈りの後にさらに再成長したものを刈り取ったものです。

• 非常に柔らかい葉：茎が少なく、葉が中心の構成
• 低い栄養価：1番刈りや2番刈りと比べて栄養価が低い
• 高い嗜好性：柔らかさのため、モルモットが非常に好む傾向がある

3番刈りの牧草は、主食としては栄養価が低すぎるため適していません。

しかし、以下のような用途に適しています。

• 食欲不振のモルモットの食欲増進
• 歯の状態が非常に悪い高齢のモルモット
• 他の牧草と混ぜて与えることで、牧草への興味を引き出す

次は、モルモットの年齢別におすすめの牧草について見ていきましょう。

モルモットの成長段階に応じて、適切な牧草を選ぶことが大切ですよ。

モルモットの年齢別おすすめ牧草

モルモットの年齢や状態によって、最適な牧草の種類や与え方が変わってきます。

ここでは、子モルモット、成モルモット、妊娠・授乳中のモルモットそれぞれに適した牧草について解説します。

子モルモットの場合

子モルモット（生後6ヶ月未満）は、成長に必要な栄養を十分に摂取する必要があります。

この時期には以下のような牧草がおすすめです。

• アルファルファ：高タンパク質・高カルシウムで成長を促進
• チモシー（2番刈り）：柔らかく食べやすいため、牧草に慣れる過程で適している
• オーツヘイ：栄養価が高く、食べやすい質感

子モルモットには、アルファルファを中心に与え、徐々にチモシーの割合を増やしていくことをおすすめします。

これにより、成長に必要な栄養を確保しつつ、成体に向けて食事を調整できるのです。

ただし、個体差もあるので、様子を見ながら調整していくことが大切です。

成モルモットの場合

成モルモット（生後6ヶ月以上）は、安定した栄養バランスを保つことが重要です。

• チモシー（1番刈り）：主食として最適で、歯の健康維持にも効果的
• オーツヘイ：チモシーの代替として与えることができる
• イタリアンライグラス：チモシーに近い栄養価で、変化をつけるのに適している

成モルモットには、チモシーを中心とした食事を心がけましょう。

ただし、個体によって好みが異なるため、複数の種類を用意して様子を見ることをおすすめします。

また、少量のオーツヘイやイタリアンライグラスを混ぜることで、食事に変化をつけることもできます。

妊娠・授乳中の場合

妊娠中や授乳中のモルモットは、通常よりも多くの栄養を必要とします。

• アルファルファ：高タンパク質・高カルシウムで、母体と赤ちゃんの栄養をサポート
• チモシー（2番刈り）：柔らかく食べやすいため、食欲が落ちている時期にも適している
• オーツヘイ：栄養価が高く、エネルギー補給に役立つ

妊娠・授乳中は、アルファルファとチモシーを混ぜて与えることをおすすめします。

ただし、出産後は徐々にアルファルファの割合を減らし、通常の食事に戻していく必要があります。

この移行期間は個体差があるので、獣医師に相談しながら進めるのが賢明です。

次は、牧草の選び方と与え方のコツについて見ていきましょう。

適切な牧草の選択と給餌方法は、モルモットの健康維持に欠かせません。

牧草の選び方と与え方のコツ

モルモットに適した牧草を選び、正しく与えることは、ペットの健康を守る上でとても大切です。

ここでは、牧草の選び方と与え方のポイントについて詳しく解説します。

これらのコツを押さえることで、愛するモルモットにより良い食生活を提供できるでしょう。

鮮度と保存方法

モルモットは鮮度の落ちた牧草を好みません。

新鮮な牧草を提供するために、以下のポイントに注意しましょう。

• 購入時の確認：香りが良く、緑色が鮮やかな牧草を選ぶ
• 適切な保存：湿気の少ない涼しい場所で保管する
• 密閉容器の使用：開封後はタッパーやチャック袋に移し替える
• 適量購入：2ヶ月程度で使い切れる量を購入する

新鮮な牧草を与えることで、モルモットの食欲を維持し、必要な栄養を確実に摂取させることができます。

また、カビや異物混入にも注意が必要です。

少しでも異常を感じたら与えるのを控えましょう。

シングルプレスとダブルプレス

牧草には、圧縮方法によってシングルプレスとダブルプレスの2種類があります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

• シングルプレス：緩やかに圧縮され、牧草の形状が保たれている。自然な食感を楽しめる。
• ダブルプレス：強く圧縮され、コンパクトになっている。輸送効率が良く、価格が抑えられている。

モルモットの健康を考慮すると、シングルプレスの牧草がおすすめです。

自然な形状が保たれているため、より長く噛む時間が確保でき、歯の健康維持にも効果的です。

ただし、個体によってはダブルプレスの方を好む場合もあるため、両方を試してみるのも良いでしょう。

適切な与え方と量

モルモットに牧草を与える際は、以下のポイントに注意しましょう。

• 常時給餌：モルモットがいつでも食べられるよう、十分な量を用意する
• 毎日の交換：残った牧草は翌日に新しいものと交換する
• 複数の種類：2〜3種類の牧草を混ぜて与えると、栄養バランスが良くなる
• 徐々に変更：新しい種類の牧草を与える際は、少量から始めて徐々に増やす

モルモットは自身で食べる量を調節できるため、与える量を厳密に計る必要はありません。

ただし、食べ残しが多い場合は、翌日の量を調整するようにしましょう。

また、新しい牧草を導入する際は、消化器系への負担を避けるため、様子を見ながら徐々に量を増やしていくことが大切です。

まとめ

この記事では、モルモットにおすすめの牧草の種類や違い、選び方についてお伝えしてきました。

モルモットの健康を守るのは、私たち飼い主の大切な役目です。

モルモットとの生活を楽しく、健康に過ごすために、牧草選びはとても大切です。

この記事を参考に、あなたのモルモットにぴったりの牧草を見つけてあげてください。

きっと、モルモットも喜んでくれるはずです。

最後に、モルモットの食事で困ったことがあれば、ペットショップの方や獣医さんに相談するのも良い方法です。

みんなで力を合わせて、モルモットの幸せを守っていきましょう。

あなたとモルモットの素敵な毎日が、ずっと続きますように！