モルモットを抱っこしたいのに逃げちゃう
どうすれば慣れてくれるかな?
モルモットを飼い始めたものの抱っこしようとすると逃げてしまう…そんな経験はありませんか?
可愛い姿に触れたいのに近づくだけで逃げられてしまうと寂しいですよね。
モルモットが抱っこを嫌がるのには、実はちゃんとした理由があります。
なぜモルモットは抱っこを嫌がるのでしょうか?
そして、どうすれば上手に抱っこできるようになるのでしょうか?
《結論》
モルモットが抱っこを嫌がるのは草食動物としての本能や個体差、人との触れ合い経験不足が原因です。
抱っこに慣れさせるには観察から始めて徐々に触れ合いを増やし、優しく接することが大切です。
この記事を読めばモルモットが抱っこを嫌がる心理と、上手に抱っこする方法がわかります。
愛するモルモットとより仲良くなれる秘訣を学んで、楽しい触れ合いの時間を増やしていきましょう。
なぜモルモットは抱っこを嫌がるの?3つの理由
モルモットを抱っこしようとすると逃げ出してしまう…
悲しいですが、モルモットが抱っこを嫌がるのには理由があります。
草食動物の本能:大型動物への恐怖
モルモットは草食動物です。
自然界では常に捕食者の標的になる立場にあります。
そのため大きな動物に対して本能的な恐怖心を持っています。
人間も当然モルモットにとっては大きな動物ですよね。
- 捕食者に対する警戒心が強い
- 突然つかまれることで驚いてしまう
- 高い位置に持ち上げられることへの不安
上記の理由からモルモットは人に抱っこされることを怖がってしまいます。
急に手を伸ばしたり上から掴もうとしたりすると、より強い恐怖心を抱かせてしまうかもしれません。
モルモットの気持ちを理解して、ゆっくりと接していくことが大切です。
少しずつ慣れさせていくことで抱っこへの恐怖心を和らげることができますよ。
個体差:性格によって異なる反応
モルモットにも人間と同じように個性があり、性格によって抱っこへの反応が大きく異なります。
- 臆病な性格:抱っこを極端に嫌がる
- 好奇心旺盛:新しい体験を楽しむ
- おとなしい性格:抵抗はしないが不安そう
たとえば臆病な性格のモルモットは人の気配を感じただけで隠れてしまうかもしれません。
一方で好奇心旺盛な子は人に興味を示し、自分から近づいてくることもあります。
おとなしい性格の子は抵抗はしないものの抱っこされている間ずっと緊張している様子かもしれません。
大切なのは自分のモルモットの性格をよく観察することです。
その子の個性に合わせた接し方をすることで、徐々に抱っこにも慣れていってくれるはずです。
経験不足:人との触れ合いが少ない
モルモットが抱っこを嫌がる3つ目の理由は単純に経験不足かもしれません。
人との触れ合いが少ない場合、抱っこされることに慣れていないのです。
- 幼少期からの触れ合いが重要
- 人間との信頼関係が築けていない
- 新しい環境変化へのストレス
ペットショップから迎えたばかりのモルモットは人との触れ合いが十分でない場合があります。
また飼い主さんとの信頼関係がまだ築けていないことも原因の一つです。
新しい環境に慣れるのにも時間がかかるため、最初のうちは抱っこを嫌がるかもしれません。
焦らずに少しずつ触れ合う時間を増やしていきましょう。
毎日の餌やりやケージの掃除のときに優しく声をかけたり触れたりすることから始めるのがおすすめです。
時間をかけて信頼関係を築くことでモルモットも抱っこに慣れていってくれるでしょう。
モルモットの気持ちを理解することが大切だね
モルモットを抱っこに慣らす7つのステップ
モルモットが抱っこを嫌がる理由が分かったところで、次は具体的な慣らし方を見ていきましょう。
ここでは7つのステップを紹介します。
まずは観察:好みと行動を知ろう
モルモットとの良好な関係を築くには、まず相手のことをよく知ることが大切です。
じっくりと観察することで、その子の個性や好みが分かってきますよ。
- 好きな食べ物をチェック
- 普段の行動パターンを把握
- 声や物音への反応を見る
たとえば好きな食べ物を見つけておくと後々のステップで役立ちます。
また活発に動き回る時間帯や逆におとなしくしている時間を知っておくと、接し方の参考になりますね。
声をかけたときの反応も大切なポイントです。
優しい声に反応するのか、それとも少し大きめの声の方が反応が良いのか試してみるのも良いでしょう。
この観察期間を通じてモルモットの個性をつかむことができます。
それぞれの特徴に合わせたアプローチをすることでスムーズに次のステップに進めるはずです。
手から餌付け:信頼関係の第一歩
モルモットとの信頼関係を築く第一歩は手から餌をあげることです。
手から餌をあげることを通じて人の手に慣れてもらい、触れ合いの機会を増やしていきます。
- 好きな野菜やおやつを用意する
- 手のひらに乗せて差し出す
- モルモットのペースを尊重する
まずモルモットの好きな野菜やおやつを用意します。
小さく切った人参やキュウリなどの野菜、または市販のモルモット用おやつなどがおすすめです。
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それを手のひらに乗せて、ゆっくりとモルモットに差し出してみましょう。
最初は警戒して近づいてこないかもしれません。
焦らずにモルモットのペースを尊重することが大切ですよ。
徐々に手に慣れてきたら餌を食べている間に優しく頭や背中を撫でてみます。
この作業を毎日続けることで人の手に対する警戒心が和らいでいきます。
背中に触れる:少しずつ接触時間を増やす
手から餌を食べることに慣れてきたら次は背中に触れる時間を増やしていきます。
背中に触れることは抱っこの前段階として非常に重要なステップです。
- そっと指先を背中に乗せる
- 徐々に触れる時間を延ばす
- モルモットの反応を観察する
最初はそっと指先を背中に乗せる程度から始めましょう。
モルモットが落ち着いている時を選び、ゆっくりと手を近づけます。
嫌がる様子がなければ少しずつ触れる時間を延ばしていきます。
この時モルモットの反応をよく観察することが大切です。
体が固くなったり急に動き出したりしたら、一旦手を離しましょう。
焦らず根気強く続けることで、やがて背中を撫でることにも慣れてきます。
低い位置から抱く:安心感を与える高さ
背中を触ることに慣れてきたら、いよいよ抱っこの練習を始めます。
ここで大切なのは低い位置から始めることです。
- 床に座って抱っこを試みる
- モルモットの目線に合わせる
- 両手でしっかり支える
まずは床に座りモルモットと同じ目線の高さになります。
低い位置から始めることでモルモットにとっての恐怖心を軽減できます。
両手でモルモットの体をしっかり支えながら、ゆっくりと持ち上げます。
最初は数センチ程度の高さで十分です。
モルモットが落ち着いている様子なら少しずつ高さを上げていきましょう。
この方法なら、万が一モルモットが暴れても安全に対処できます。
短時間から始める:20-30秒が目安
抱っこに慣れていないモルモットにとって、長時間の抱っこはストレスになります。
最初は短時間の抱っこから始めることが重要です。
- 最初は20-30秒程度を目安にする
- モルモットの様子を見ながら徐々に延長
- 無理をせず、毎日続けることが大切
20-30秒程度の短い時間から始めましょう。
この程度の時間であればモルモットも大きなストレスを感じずに済みます。
抱っこの後は必ずご褒美のおやつを用意し良い体験だったと認識させることが大切です。
モルモットの様子を見ながら少しずつ抱っこの時間を延ばしていきます。
ただし無理に長く抱っこし続けるのは避けましょう。
毎日短時間でも継続することが抱っこに慣れるコツです。
おやつで気を紛らわす:不安解消テクニック
抱っこ中にモルモットが落ち着かない様子を見せたら、おやつで気を紛らわすテクニックが効果的です。
おやつで気を紛らわすことにより、抱っこへの不安を和らげることができます。
- モルモットの好きなおやつを用意
- 抱っこ中に少量ずつ与える
- おやつの与えすぎに注意
あらかじめモルモットの好きなおやつを用意しておきます。
野菜のカットや市販のおやつなど食べやすいサイズのものを選びましょう。
抱っこ中にモルモットが落ち着かない様子を見せたら少量ずつおやつを与えます。
おやつに夢中になることで抱っこされていることへの不安が和らぐ効果があります。
ただし、おやつの与えすぎには注意が必要です。
モルモットの健康のため適量を守りましょう。
ゆったり語りかける:優しい声かけが効果的
モルモットを抱っこするとき優しく語りかけることも大切です。
飼い主の声はモルモットに安心感を与える効果があります。
- 低くゆったりとした声で話しかける
- モルモットの名前を呼ぶ
- 褒め言葉を使う
抱っこしているときは低くゆったりとした声で話しかけましょう。
「よしよし」「いい子だね」などの褒め言葉を使うのも効果的です。
モルモットの名前を呼びながら語りかけると、より親密感が増します。
ただし大きな声や急な声は逆効果なので注意が必要です。
モルモットが落ち着いている様子なら、ゆっくりと体を撫でながら話しかけるのもおすすめです。
優しい声かけを続けることでモルモットは抱っこを怖いものではなく、心地よい時間だと認識するようになります。
少しずつ慣らしていけば、きっと仲良くなれるね
モルモットの安全な抱き方3つのポイント
モルモットを抱っこするときは安全に配慮することが何より大切です。
ここではモルモットを安全に抱く3つのポイントを紹介します。
両手ですくう:体全体を支える
モルモットを抱っこするときは必ず両手を使いましょう。
体全体をしっかりと支えることでモルモットに安心感を与えられます。
- 片手ではなく、必ず両手を使う
- 手のひら全体で体を包み込むように
- 指の間から足が出ないよう注意
モルモットの体を両手ですくうように持ち上げます。
このとき手のひら全体で体を包み込むようにするとより安定します。
また指の間からモルモットの足が出ないよう注意しましょう。
足が引っかかるとモルモットが驚いて暴れる原因になることがあります。
体全体を支えることでモルモットは安心して抱っこされることができます。
お尻と背中を支える:安定感が大切
モルモットを抱っこするとき、とくにお尻と背中をしっかりと支えることが大切です。
お尻と背中をしっかりと支えることでモルモットに安定感を与え、落下の危険性も減らすことができます。
- 片手でお尻を支える
- もう片方の手で背中を支える
- 胸に密着させて抱く
具体的には片手でお尻を支え、もう片方の手で背中を支えます。
このとき胸に密着させるように抱くと、より安定感が増します。
モルモットの体が宙に浮いた状態にならないよう注意しましょう。
体が浮いていると不安定になりモルモットが怖がる原因になります。
しっかりとお尻と背中を支えることでモルモットはリラックスして抱っこされることができます。
急な動きは避ける:ゆっくり丁寧に
モルモットを抱っこするときは急な動きを避けることが重要です。
ゆっくりと丁寧に扱うことでモルモットの不安やストレスを軽減できます。
- ゆっくりと抱き上げる
- 体勢を急に変えない
- 歩くときも急な動きを避ける
モルモットを抱き上げるときは、ゆっくりと行いましょう。
突然持ち上げられるとモルモットは驚いて暴れる可能性があります。
また抱っこしている間も体勢を急に変えないよう注意が必要です。
モルモットを抱いて歩くときも、ゆっくりと落ち着いた動きを心がけましょう。
急な動きは避け安定した姿勢を保つことで、モルモットも安心して抱っこされることができます。
優しく丁寧に扱うことが大切だね
絶対NG!モルモットが嫌がる抱っこ3選
モルモットを抱っこするときNGな方法があります。
ここでは、モルモットが特に嫌がる抱っこの方法3つを紹介します。
片手で持ち上げる:落下の危険性大
モルモットを片手で持ち上げることは絶対に避けるべきです。
片手抱っこは落下の危険性が高くモルモットに大きな不安を与えてしまいます。
- 不安定で危険
- モルモットに強いストレス
- 怪我のリスクが高い
片手で持ち上げるとモルモットの体を十分に支えることができません。
そのため不安定になり落下の危険性が高まります。
またモルモットは体が安定していないことを感じ取り、強い不安やストレスを感じてしまいます。
さらに落下した場合には大きな怪我につながる可能性もあります。
モルモットの安全のためにも必ず両手で抱っこするようにしましょう。
高い位置から掴む:恐怖心を煽る
モルモットを高い位置から掴むことも避けるべき方法の一つです。
高所はモルモットに強い恐怖心を与え信頼関係を崩してしまう可能性があります。
- 捕食者に襲われる恐怖を感じる
- 急な接近で驚かせてしまう
- パニック状態を引き起こす可能性
モルモットの目線より高い位置から手を伸ばすと捕食者に襲われるような恐怖を感じてしまいます。
また急に上から手を伸ばすことでモルモットを驚かせてしまう可能性も高いです。
上記のような行動はモルモットをパニック状態に陥らせる危険性があります。
モルモットを抱っこするときは、できるだけ低い位置から優しく接近しましょう。
これによりモルモットの恐怖心を和らげ安心して抱っこされる環境を作ることができます。
仰向けに寝かせる:強いストレスに
モルモットを仰向けに寝かせることは絶対に避けるべきです。
仰向けの姿勢はモルモットに極度の不安とストレスを与えてしまいます。
- 無防備な状態で強い恐怖を感じる
- 呼吸が困難になる可能性
- 内臓に負担がかかる
仰向けの姿勢はモルモットにとって非常に無防備な状態です。
自然界では、このような姿勢をとることはほとんどありません。
そのため強い恐怖を感じてしまうのです。
また、この姿勢では呼吸が困難になる可能性があります。
さらに内臓に負担がかかり健康面でも悪影響を及ぼす恐れがあります。
モルモットを抱っこするときは常に自然な姿勢を保つよう心がけましょう。
お腹を下にして四肢が自由に動かせる状態を維持することが大切です。
モルモットの気持ちを考えて優しく接することが大切なんだね
モルモットを抱っこする時の注意点
モルモットを抱っこするときには、いくつかの重要な注意点があります。
しっかりと気をつけることでモルモットにとっても飼い主さんにとっても、より安全で快適な抱っこタイムを過ごすことができますよ。
環境を整える:危険物を取り除く
モルモットを抱っこする前に周囲の環境を整えることが大切です。
安全な環境を作ることで万が一の事態を防ぐことができます。
- 電気コードを片付ける
- 小さな物や危険な物を移動させる
- 滑りやすい床にはマットを敷く
まず電気コードを片付けましょう。
モルモットが噛んでしまうと感電の危険があります。
また小さな物や危険な物はモルモットの手の届かない場所に移動させます。
たとえば観葉植物や虫除けスプレーなどは要注意です。
フローリングなど滑りやすい床ではマットやタオルを敷くと良いでしょう。
万が一モルモットが落ちても怪我のリスクを減らすことができます。
これらの準備をしてから抱っこすることで、より安全に触れ合うことができます。
グルグル鳴きに注意:嫌な合図を見逃さない
モルモットを抱っこしているとき、その反応をよく観察することが大切です。
とくにグルグルという低い声で鳴く場合は要注意です。
- 低い声でのグルグル鳴きは不快のサイン
- 体が硬くなっていないか確認
- 嫌がっている場合はすぐにケージに戻す
モルモットが低い声でグルグル鳴いているときは何か不快に感じていることが多いです。
このような鳴き声が聞こえたらモルモットの体が硬くなっていないか確認しましょう。
体が硬くなっているのは強いストレスを感じているサインです。
グルグル鳴きや体の硬直が見られる場合はすぐにケージに戻すのが賢明です。
無理に抱っこを続けるとモルモットの信頼を失ってしまう可能性があります。
モルモットの気持ちを尊重し嫌がっているときは抱っこをやめることが大切です。
このようにモルモットのサインを見逃さず適切に対応することで、より良い関係を築くことができます。
まとめ モルモットとの絆を深める抱っこのコツ
この記事ではモルモットが抱っこを嫌がる理由とその対処法、慣れさせ方のコツについて紹介してきました。
- 草食動物の本能に配慮
- 個性に合わせた接し方を
- 徐々に触れ合いを増やす
- 安全な抱き方を心がける
- 信頼関係を築くのが大切
モルモットは臆病な性格で抱っこを嫌がることがありますが、適切な方法で接すれば次第に慣れていきます。
ゆっくりと信頼関係を築きながらモルモットのペースに合わせて抱っこの練習を重ねていくことが大切です。
モルモットともっと仲良くなれたらいいね♪
モルモットとの絆を深めるには時間がかかりますが根気強く愛情を持って接することで、きっと素敵な関係を築くことができますよ。
モルモットとの絆が深まりますように。